「えー!ゲイの友達ほしかったんですぅ。」と可愛く言う女の子のシャンプーは、大概エッ◯ンシャルだと思う。
ゲイなんです。と自己紹介をすると、
「えー!ゲイの友達ほしかったんですぅ!」と言ってくる女子と頻繁に出くわす。
僕の対応はこうだ。
元気でよく笑う子には「何言ってんのよ。あんたみたいなブスに興味ないわよ。」
すごくガーリーな子には「あたしも、あんたに会いたかったぞ♡」
こんな感じである。
こういう女子たちは、嫌いではない。
僕はバカなので、好意を露にしてくるのは単純に嬉しいのだ。
(なんか、自分も好きな人に、ちゃんと「好き」って伝えなくちゃいけないな、とか思う。)
話が脱線しそうになったが、彼女達の中にはつまり「ゲイ」像がある。
「ゲイ」となった瞬間に、関係性が急激に変質するという体験は本当に面白いものだが、
きっと彼女たちはテレビと少女漫画の影響を多分に受けているのだと思う。
テレビでは、もはや誰もが知ってる、
IKKO先輩、マツコ先輩、ミッツ先輩、はるな愛先輩などの露出が高めである。
皆ギャグセンス高め&人として強め。
少女漫画では(姉の影響で、少女漫画は幼い頃、よく流し読みしていたが)、
大体出てくるのは以下のようだった気がする。
パターン1:
イケメン。いい匂いしそうで長髪のことが多い。何故か花とかよく持ってる。バイなことも多い。性欲強めで、意味不明に誰にでも迫る。なんでか顔眠そうで頭はいい。やたら上からなキャラで、謎に高貴。
パターン2:
イケメンではない。雄っぽい顔・身体で、何かと美容部隊。いわゆるオネェキャラだが、全キャラクターのお母さん的存在であり、節目節目で聖母系の名言を言う。(←テレビのキャラクターに近い。)
僕はそう、彼女達の中で、
テレビのキャラクターと、このパターン2のイメージの掛け合わせなのだ。
言わずもがなだが、イケメンではないからだと思う(白目)。
彼女達の頭の中では、
「うーんと、イケメンではないな、この人。一見ただの男って感じだなぁー。。。あ、でも話したら面白いじゃんこの人!え、待って、、いいかもー!・・・てか絶対いい子じゃん!女子じゃん!!えーー、この子優しいんだろうなぁ!アドバイスとか貰えるんだろうなー!!怒ってくれるんだろうなー!・・・女子会したいんですけどー!!」
みたいな感じで、期待感が醸成されているのだと思っている。
はっきり言ってバカである(でも、そこがカワイイ)。
彼女たちは、信じやすく、思い込みやすい。
面白いのは、こういう子達は何故だか大体、「THEカワイイ」という感じだということである。
トレンドをしっかり取り入れていて、髪が綺麗で、
研究し尽くされたお化粧を施している。
いい匂いをさせ、キラキラの笑顔で向かってくる。そんな子が多い。
僕は一時期、その理由に頭を巡らせていたが、
あるテレビCMを見ていた際に、腑に落ちる感覚を得た。
それが花◯シャンプー、エッ◯ンシャルである。
結構前になってしまうが、当商品CMに
女子たちが「カワイイは、つくれる!」と声をあわせて叫ぶものがあった。
皆さんご存知だろうか。
トキメキをそのまま具象化したような表情で、
楽しそうに群れる、“とぅるんとぅるん”の髪をした女子たち。
彼女達は叫ぶ。「カワイイは、つくれる!!!」
「カワイイ」を絶対的正義に据えた、信仰心にも近い熱狂。
こ…怖ぇ…笑。
「THEカワイイ」は、思い込みあってこそ到達できる領域なのかな、
と思った。
僕は女子の友達が多いが、
あのブスたち(仲良しの女子達に「ブス」という総称をつけている。
「ハニー」の言い換えみたいなものだと思って欲しい。)は、
もっと「自分の幸せとは何だ。自分はどうなりたいのだ。」と、
簡単に答えの出ない問題とばかり向き合っていることが多い。
多分、リップのトレンドカラーなんて把握していないし、やたらと髪を9:1で分けようともしない。
彼女たちは、思い込まない。正義は視点によって変わると知っている。
うーん、でも、だから、あいつら、あんまり可愛くないんだろうな(笑)。
エッセンシャル女子たちは、ちょっとバカだという欠点を持つが、
その思い込みやすさと、ひたむきさにこそ、彼女達の可愛さが詰まっているのかもしれない。
カワイイ彼女達に、男子が甘いのは、
別に外見だけが理由ではないのかもしれない。そう思う。
ゲイの僕でさえも、彼女達にずっと優しいだろうから。
(でもね、ゲイは2パターンなんかじゃなくて、地味なオッサンとか、色んな人がいるって覚えていてね?)
あ、安心してね。
これ読んでるそこのブスも、大好きよ。
男子はもっと大好きだしね(キモっ