LGBTであれ何であれ、10代は、今日も切ない恋をしている。

LGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシュアルトランスジェンダー)の

恋愛というのは、よく性的な”趣向”と結びつけてイメージされる。

 

ゲイならば、「え、チ◯ポに興奮すんの?」みたいな。

 

まぁ、、、僕はそうですけど(笑)。

 

そのような発言を出会い頭でされても、傷つかないほど、

いやむしろどうボケたら面白いかと考えるほど、僕は面の皮が厚くなってしまった。

けど、こんな振り切ったLGBTって本当に少ないことを思うと、

その実情は、やっぱ甘受できないなぁ、と思う。

 

何より、10代の若者のためにもそう言った第一連想を持ち続けるのは、

頑張って変えてもらえるとありがたい。

 

というのも、自分の初恋とかを思い出してもらえれば分かることだと思う。 

10代の恋って、切なかったではなかろうか。中廊下。広がる校庭。

 

いやぁ、切なかった。 

LGBTの若者のそれも、そうなのである。

 

 

僕は今も、初恋の人の

校庭を走る姿とか、夏服を着た背中とか、黒板に書かれた名前とか、

そういうのを思い出すことがある。

 

同窓会で再会した時には、

胸の中で何枚もの扉がパタパタと開いて、

丁寧にしまっていた記憶が、当時と全く同じにおいを放ったりもした。

 

あ〜、好きだったなぁって。それを苦いビールで流し込む、みたいな。

 

自分を例に出し、大変おこがましく、恐縮だが(震え声、

こういうの、「切ない」と呼んでいいんじゃないかな、と思う。

 

そりゃ、僕は、彼の胸筋とかめちゃくちゃ見てたけど(笑)、

でもそれは好きな子のおっぱいを見ちゃうのと似たようなもので。

別にそれだけの話である。

 

LGBTの子たちは、

若い頃、自分の恋心に「変態」という言葉をあてがわれることで、

自分の恋愛は汚れたものだと思う子も少なくない。

 

「これはあの、皆の”甘く切ない初恋”というやつとは違うのだ」と

一人、部屋で日記に書くしかなかったりする。

 

そして、そのまま「自分は恋愛は出来ない。しない。」と決めて生きる人も、

これがまぁ、結構いる。

 

これ、ヤバくない?それこそ切ないことだな、と僕は思う。

 

人を好きになる度に、自分で「変態」とラベルを貼る。

そんな事実が普通にあり続ける世の中は、御免被りたい。

イスラム圏とかは大変だよね。。。)

 

 

僕みたいな(LGBTとか関係なく)変態なやつでも、

頑張る横顔を見て、さりげない優しさに触れて、楽しく笑い合って、

人を好きになっていく。(そうなんだよ?)

 

それは10代の繊細な若者は、もっとそうだと分かってあげて欲しい。

 

だから、相手がLGBT当事者だと分かった時には、

「どんな人がタイプなんだろうな?」とか「今付き合ってる人はいるのかな?」とか、

いわゆる普通の連想をする習慣をつけて欲しい。

 

セックスのことを全く想像するな!とは言わないけど(人間そんなもんだし)、

そればかり連想するのは、変えて行けるといいよね、と。

 

かわいい、かわいい10代のために。

 

たかがそんなことなんだけれど、そんなことだけで救われる人が結構いるから。

 

どんな初恋も、甘く切ない。

 

どうか、10代のLGBTの子たちが、

もっと自分の恋を肯定しやすい社会になりますように。